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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻10号

2009年09月発行

文献概要

増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学 VI 病理 総論 1 病理形態像の観察の仕方,考え方

3 尿沈渣と尿細胞診の比較

著者: 田村克実1 手島伸一1

所属機関: 1同愛記念病院研究検査科

ページ範囲:P.1205 - P.1208

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はじめに

 顕微鏡検査は,いうまでもなく一般検査室,血液検査室,細菌検査室,細胞診・病理検査室などで不可欠の検査である.観察する材料は尿,血液,骨髄穿刺材料,喀痰,生検材料,手術標本など多岐にわたり,それぞれの専門家による報告がなされている.しかし,尿や喀痰,骨髄穿刺材料などは,同一検体に対して複数の検査室で別個に観察し報告することも多く,専門領域外の検査技師や医師からみると,共通の材料に対する顕微鏡検査であるのに,なぜ異なる専門家の手に委ねられるのか,疑問に感じている向きも少なくない.そこで,ここでは検査科の重要な業務の一つである尿検体の顕微鏡検査について,一般検査室が担当する尿沈渣検査と,病理(細胞診)検査室が担当する尿細胞診でどのように観察されるか,双方の検査の特徴を比較検討してみたい.

参考文献

1) 日本臨床衛生検査技師会(編):尿沈渣検査法2000.日本臨床衛生検査技師会,2000
2) 伊藤機一,野崎 司(編):新カラーアトラス尿検査.月刊Medical Technology別冊.医師薬出版,2004
3) 佐竹立成(編):泌尿器の細胞診.武藤化学薬品,1994
4) 矢谷隆一,坂本穆彦:細胞診を学ぶ人のために.医学書院,1990

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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