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増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学 VI 病理 総論 1 病理形態像の観察の仕方,考え方
4 細菌学的観察と病理学的観察の比較
著者: 三関信夫1 手島伸一1
所属機関: 1同愛記念病院研究検査科
ページ範囲:P.1209 - P.1211
文献購入ページに移動顕微鏡を用いて細菌検査室が行っている病原微生物の同定と,病理検査室が行っている病理学的・細胞学的検査は,臨床的に重要視され優先的に採用される.細菌検査室と病理検査室が扱う検査材料には共通なものが多く,喀痰,血液,髄液,尿,胆汁,針生検材料などがある.特に喀痰は双方の検査室での主要な材料で,呼吸器疾患の病因を明らかにするために必要不可欠なものである.
本稿では,喀痰をもとに,当院の細菌検査室と病理検査室での検体の流れ,標本作製法や染色法,形態像の違いを示してみたい(図1).
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