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文献概要
増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学 VI 病理 総論
5 迅速診断
著者: 阿部仁1
所属機関: 1慶應義塾大学医学部病理学教室
ページ範囲:P.1227 - P.1229
文献購入ページに移動はじめに
迅速診断はパラフィン包埋切片と異なり,手術中に摘出された生組織を急速凍結させて,クリオスタット(凍結用ミクロトーム)を用いて凍結切片を作製し病理診断することである.術中迅速診断標本作製は,①組織の切り出し,②組織の包埋・凍結,③薄切・スライドガラスへの貼付,④固定,⑤迅速ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色,⑥標本の提出・病理診断・報告,⑦凍結ブロックの後処理,の手順で行われる1~3).
迅速診断はパラフィン包埋切片と異なり,手術中に摘出された生組織を急速凍結させて,クリオスタット(凍結用ミクロトーム)を用いて凍結切片を作製し病理診断することである.術中迅速診断標本作製は,①組織の切り出し,②組織の包埋・凍結,③薄切・スライドガラスへの貼付,④固定,⑤迅速ヘマトキシリン・エオジン(HE)染色,⑥標本の提出・病理診断・報告,⑦凍結ブロックの後処理,の手順で行われる1~3).
参考文献
1) 阿部 仁:クリオスタットで大きな臓器を大量に薄切するには?.検査と技術34:1445-1450,2006
2) 篠田 宏,桑尾定仁,岡安 勲:凍結標本作製法―術中凍結標本の作製と応用.検査と技術28:339-347,2000
3) 佐々木政臣,若狭研一,櫻井幹巳:術中迅速組織診.臨床検査38:306-310,1994
4) 吉村 忍:組織凍結の際に生じるアーティファクト―氷晶形成による組織の空胞化.検査と技術34:62-67,2006
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