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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻10号

2009年09月発行

文献概要

増刊号 顕微鏡検査のコツ―臨床に役立つ形態学 VI 病理 総論

6 透過型電子顕微鏡法

著者: 塩沢由美子1

所属機関: 1東京都立駒込病院病理科

ページ範囲:P.1230 - P.1233

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はじめに

 近年の免疫組織化学染色,遺伝子検査などの興隆により,光学顕微鏡(以下,光顕)で病理診断がつけられるようになった.それに伴い,標本作製に時間がかかり,超薄切片作製や写真撮影などに熟練を要する電子顕微鏡(以下,電顕)の検査検体数は次第に減少傾向にある.しかし,糸球体腎炎の一部は電顕検索が必須であり,腫瘍細胞においても超微細構造検索や免疫電顕などが病態の成り立ちをより深く理解するうえで役立っており,電顕の意義は決して失われていない.

参考文献

1) 平野 寛,宮澤七郎(監修),医学・生物学電子顕微鏡技術研究会(編):よくわかる電子顕微鏡技術.朝倉書店,1992
2) 町並陸生,泰 順一(編):病理組織診断における電子顕微鏡の有用性.病理と臨床10(臨時増刊号):文光堂,1992
3) 山崎家春:電子顕微鏡用試料作製のポイント.検査と技術25:1121-1126,1997
4) 鎌田義正,岩坂 茂,畔川一郎:電子顕微鏡検査.検査と技術26(7増刊号):275-297,1998
5) 坂本允弘,磯村真理子:電子顕微鏡法.月刊Medical Technology別冊:新染色法のすべて.医歯薬出版,pp250-253,1999
6) 日本腎臓学会・腎病理診断標準化委員会(編):腎生検病理診断標準化への指針.東京医学社,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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