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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻10号

2009年09月発行

文献概要

COLUMN―形態検査において知っておきたいこと

臨床から微生物検査室への要望―キーワードは迅速性と標準化

著者: 猪狩英俊1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院感染症管理治療部

ページ範囲:P.921 - P.921

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 感染制御チーム(infection control team,ICT)の業務上,感染症症例のコンサルトを受ける機会が増えてきました.患者情報を電子カルテで確認後コメントしてきましたが,これに要する労力は相当なもので持続可能な業務とはなりえませんでした.

 ICTメンバーで話し合った結果,「われわれの役割は標準化した基準で判断することとし,個々の患者さんへのきめ細かい対応は主治医の役割」という結論がでました.キーワードは迅速性と標準化です.検査室には至急でグラム染色と背景細胞成分の確認をお願いすることも多々あり,菌種同定や抗菌薬の感受性結果が揃わなくても,千金に値することがあります.

 また,電子カルテが普及し,標準化された情報が発信されるようになってきました.主治医に響くメッセージ性のある情報とは何か,最終的に治療方針に有益であるか,を意識した報告体制を構築して欲しいと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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