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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻10号

2009年09月発行

文献概要

COLUMN―形態検査において知っておきたいこと

顕微鏡写真の応用

著者: 久代真也1

所属機関: 1社会保険船橋中央病院検査部

ページ範囲:P.991 - P.991

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 形態検査において通常みられる成分と異なる成分を検出した場合,教育や精度向上のために固定試料や顕微鏡写真を保存しておくことは大切なことである.デジタルカメラの普及により顕微鏡写真の撮影が手軽にできるようになったが,尿沈渣のような湿潤標本を鮮明に撮影するためには工夫が必要である.また,貴重な顕微鏡写真に検査データや属性情報を付記して管理することは重要なことである.収集した資料は,新人や実習生の教育および施設内精度管理に活用することができる.さらに,応用として一定間隔で微動機構を動かし連写撮影した複数の平面画像を一般的な市販ソフトであるMicrosoft(R) Power Point(R)でまとめ,立体的な3D画像として表現することもできる.

 形態検査は検査を行う臨床検査技師個人の判定能力に大きく依存している.日当直業務帯で尿沈渣や髄液検査などを専任技師以外が行う場合もあり,技術の向上維持のためにこれらを用いることが重要と考える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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