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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻11号

2009年10月発行

文献概要

技術講座 生化学

―ホルモンの測定シリーズ・7 甲状腺・副甲状腺系:5―カルチトニン(CT),副甲状腺ホルモン(PTH)

著者: 福本誠二1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科

ページ範囲:P.1281 - P.1284

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新しい知見

 副甲状腺ホルモン(parathyroid hormone,PTH)は,84個のアミノ酸からなるペプチドである.生物活性をもつホルモンは,この全長PTHであると考えられている.一方,従来頻用されてきたintact PTHアッセイは,全長PTHに加え,PTHのN端数個のアミノ酸を欠く不活性なペプチドも測り込むことが明らかにされた.このため,全長PTHのみを測定するアッセイが開発された.PTHの絶対値は測定法により異なるため,その評価に当たっては測定法の確認が必要である.

参考文献

1) Nussbaum SR, Zahradnik RJ, Lavigne JR, et al:Highly sensitive two-site immunoradiometric assay of parathyrin, and its clinical utility in evaluating patients with hypercalcemia. Clin Chem 33:1364-1367,1987
2) Gao P, Scheibel S, D'Amour P, et al:Development of a novel immunoradiometric assay exclusively for biologically active whole parathyroid hormone 1-84:implications for improvement of accurate assessment of parathyroid function. J Bone Miner Res 16:605-614,2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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