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白血病とNotch
著者: 東田修二1
所属機関: 1東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科臨床検査医学分野
ページ範囲:P.1340 - P.1342
文献購入ページに移動はじめに
近年,白血病細胞の増殖にNotchシグナルの活性化が関与していることがわかってきた.NOTCH1の遺伝子異常は,今後,臨床検査として取り入れられる可能性がある.また,Notch阻害剤は白血病に対する新たな分子標的療法薬として期待されている.臨床検査,特に血液検査や遺伝子検査にかかわる者は,白血病とNotchの関連について知っておくことは有用であると思われるので,最近の知見を概説する.
近年,白血病細胞の増殖にNotchシグナルの活性化が関与していることがわかってきた.NOTCH1の遺伝子異常は,今後,臨床検査として取り入れられる可能性がある.また,Notch阻害剤は白血病に対する新たな分子標的療法薬として期待されている.臨床検査,特に血液検査や遺伝子検査にかかわる者は,白血病とNotchの関連について知っておくことは有用であると思われるので,最近の知見を概説する.
参考文献
1) Weng AP, Ferrando AA, Lee W, et al:Activating mutations of NOTCH1 in human T cell acute lymphoblastic leukemia. Science 306:269-271,2004
2) Tohda S, Kogoshi H, Murakami N, et al:Diverse effects of the Notch ligands Jagged1 and Delta1 on the growth and differentiation of primary acute myeloblastic leukemia cells. Exp Hematol 33:558-563,2005
3) Breit S, Stanulla M, Flohr T, et al:Activating NOTCH1 mutations predict favorable early treatment response and long-term outcome in childhood precursor T-cell lymphoblastic leukemia. Blood 108:1151-1157,2006
4) 東田修二:白血病の病態におけるNotchの機能解析.臨床病理 57:351-356,2009
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