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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻12号

2009年11月発行

文献概要

技術講座 遺伝子

染色体検査―fluorescence in situ hybridization(FISH)法の有用性

著者: 松田和之1 日高恵以子1 本田孝行2

所属機関: 1信州大学医学部附属病院臨床検査部 2信州大学医学部病態解析診断学

ページ範囲:P.1371 - P.1377

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新しい知見

 染色体検査は血液疾患の診断や再発時に必須の検査である.診断時は,染色体の形態観察を行う分染法を用い,再発時は,主に特異的染色体異常を標的とした蛍光in situハイブリダイゼーション(fluorescence in situ hybridization,FISH)法を用いて解析を行う.FISH法は,分裂期細胞のみでなく間期核細胞での観察が可能な高感度かつ定量的な解析方法であり,血液塗抹標本を用いた細胞形態と併せた染色体異常の解析や異性間移植後の生着に使用されている.また,パラフィン標本を用いたHER2-FISH法によるHER2シグナルの増幅は,分子標的薬の適用の基準の一つになっている.

参考文献

1) Shaffer LG, Slovak ML, Campbell LJ:An International System for Human Cytogenetic Nomenclatur. S Karger, Basel,2009
2) 宮地勇人,福地邦彦,坂本穆彦(編):遺伝子検査―診断とリスクファクター,臨床検査(増刊),2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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