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臨床医からの質問に答える
予防接種の副反応
著者: 伊藤浩明12
所属機関: 1あいち小児保健医療総合センターアレルギー科 2あいち小児保健医療総合センター中央検査部
ページ範囲:P.1395 - P.1398
文献購入ページに移動予防接種は,感染症から個人を守るばかりでなく,地域,国,あるいは全世界規模の感染症流行予防・撲滅戦略を担っている.そのため予防接種は国の政策として,予防接種法に基づいて実施される.接種者は居住地の地方自治体(市町村)で,保健所や保健センターで集団接種される場合と,委託を受けた医療機関が個別接種する場合がある(図1).
一方,個人が感染症を予防するための任意予防接種もある.インフルエンザ予防接種は,65歳以上の老人に対しては予防接種法に基づく定期接種,小児を含むそれ以下の年齢では任意接種である.
予防接種による健康被害は,定期接種では予防接種法に定められた“副反応”,任意接種では薬事法に基づき“副作用”と呼ばれ,重篤な場合にはそれぞれの法に従った救済制度が用意されている.
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