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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻12号

2009年11月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈診療支援〉

出現実績ゾーン法による異常値チェック

著者: 千葉正志1

所属機関: 1東京都立大塚病院検査科

ページ範囲:P.1406 - P.1411

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はじめに

 日常検査で偶発的に発生する検査過誤の検出には個別結果検証が多く利用される.その方法は1974年にNosanchukら1)が提唱したデルタ・チェックに始まり,異常値管理,項目間相関管理,前回値管理1~5)など多くの方法が報告されている.出現実績ゾーン法6~16)もこの一方法であり,大量の母集団から管理基準を設定し,熟練者の判断に近づけた個別結果検証法である.

参考文献

1) Nosanchuk JS, Gottmann AW:CUMS and delta checks:A systematic approach to quality Control. Am J Clin Pathol 62:707-712,1974
2) 菅野剛史:Laboratory Data Analysis System.臨床病理 32:130-135,1984
3) 松岡明,古屋洋一,仁科甫啓,他:検体取り違い発見のための累積デルタチェック法.臨床病理 34:221-226,1986
4) 古屋洋一,松岡明,仁科甫啓,他:累積デルタチェック(CDC)におけるパラメータの設定について.臨床病理 35:1297-1301,1987
5) 近藤光,鶴田洋治,菅野剛史:血液検査への累積デルタチェック法の応用.臨床病理 34:828-822,1986
6) 千葉正志:LIS Primer 第5章 LISを取り巻く新しい潮流,5-2出現実績ゾーン法.A&T社CLAA企画,1999
7) 千葉正志:新しい精度管理・個別検査結果検証法をやさしく解説 出現実績ゾーン法入門.A&T社CLAA企画,2001
8) 千葉正志:個別結果検証の参考書・出現実績ゾーン法の手引き,一目で解るゾーン法の結果解釈,出現実績ゾーン法の結果解釈集.A&T社CLAA企画,2003
9) 千葉正志,中澤幸明,堀本光:出現実績ゾーン法を用いた検査結果検証方式とその有用性.日本臨床検査自動化学会誌 22:151-156,1997
10) 千葉正志,堀本光:出現実績ゾーン法によるQuality control.臨床検査 41:428-432,1997
11) 千葉正志,堀本光:出現実績ゾーン法による検査結果検証.検査と技術 25:388-390,1997
12) 千葉正志,佐野美樹,山本晶子,他:血液学検査における測定結果の出現実績解析.医学検査 51:1011-1016,2002
13) 千葉正志,東本牧子:母集団別Critical value設定の試み.医学検査 52:722-726,2003
14) 千葉正志:病院検査室における経済効率の追求―検体検査の完全自動再検・ランニングコスト管理システム.臨床病理レビュー特集第114号,2000
15) 千葉正志:出現実績ゾーン法.臨床検査 49(増刊):1459-1464,2005
16) 千葉正志,中澤幸明,堀本光:エキスパートの知識に基づく検査結果検証システム.医学検査 45:1130,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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