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文献概要
【症例の概要】
70歳代,男性.検診の超音波検査にて,甲状腺右葉に結節を指摘され,来院した.当院の超音波検査・穿刺吸引細胞診にて髄様癌が疑われた.血清カルシトニン55.0pg/ml,CEA1.8ng/mlと高値を示さなかったが,再度行った穿刺吸引細胞診の穿刺針洗浄液のカルシトニン値は32×104pg/mlであった.Ca負荷試験の5分値は650.0pg/mlと有意な上昇を認めた.右葉峡部切除が行われ,病理学的に髄様癌と診断された.RET遺伝子変異は認められなかった.術後2年間再発・転移の徴候はない.
70歳代,男性.検診の超音波検査にて,甲状腺右葉に結節を指摘され,来院した.当院の超音波検査・穿刺吸引細胞診にて髄様癌が疑われた.血清カルシトニン55.0pg/ml,CEA1.8ng/mlと高値を示さなかったが,再度行った穿刺吸引細胞診の穿刺針洗浄液のカルシトニン値は32×104pg/mlであった.Ca負荷試験の5分値は650.0pg/mlと有意な上昇を認めた.右葉峡部切除が行われ,病理学的に髄様癌と診断された.RET遺伝子変異は認められなかった.術後2年間再発・転移の徴候はない.
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