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Laboratory Practice 〈微生物〉
接触者健診におけるクオンティフェロンの有用性
著者: 矢野修一1
所属機関: 1独立行政法人国立病院機構松江病院呼吸器科
ページ範囲:P.147 - P.149
文献購入ページに移動以前は院内感染対策の一環として職員の二段階ツベルクリン反応(以下,ツ反)検査が行われていた.しかし,BCG接種および非結核性抗酸菌症の影響を受けるため,ツ反検査では正確な結核感染の診断は困難であった.BCGの影響を受けないクオンティフェロン(R)TB-2G(Cellestis社,オーストラリア;以下,QFT)は高い感度・特異性をもつことが報告されている1~3).
2005年米国食品医薬品局(Food and Drug Administration,FDA)は潜在性結核感染および結核症を含む結核診断の手段としてQFTを承認した4).また,米国疾病予防管理センター(Centers for Disease Control and Prevention,CDC)もツ反に代わってQFTを推奨した.わが国でもさまざまな施設でQFTに関する知見が蓄積されつつある.当院でのQFT活用の現状を踏まえ接触者健診におけるQFTの有用性について検討する.
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