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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻2号

2009年02月発行

文献概要

トピックス

磁気マーカーを用いた免疫検査システム

著者: 隈博幸1 円福敬二2 濱崎直孝1

所属機関: 1長崎国際大学薬学部 2九州大学大学院システム情報科学研究院

ページ範囲:P.174 - P.177

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はじめに

 医療診断の場では,患者から得られたサンプル(検査試料)中に含まれる化学物質を効率よく高感度に検出できる技術の開発が求められている.現在,その中心を担っているのは抗原抗体反応を利用した免疫検査法であり,目的物質に反応した抗体の定量法の現在の主流は,発色・発光法である.そこでわれわれは,この光学的手法に対抗しうる技術として,磁気微粒子標識と高性能な超電導磁気センサー(superconducting quantum interference device,SQUID)を組み合わせた新しい検出システムの開発に取り組んでいる.

 現在,本法によって従来の光学的手法と比較して10倍以上高感度な免疫検査が可能であることが既に示されており,さらなる高感度化を目指して改良を進めている途上である.本稿では,本法の測定原理と本法を用いた免疫検査実験について述べる.

参考文献

1) 隈博幸,円福敬二,吉永耕二,他:磁気マーカーを用いた免疫検査システム.臨床化学 36:6-12,2007
2) 隈博幸,塚本晃,斎藤和夫,他:磁気ナノマーカーを用いた超高感度免疫検査システムの開発.臨床病理 55:351-357,2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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