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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻3号

2009年03月発行

文献概要

ワンポイントアドバイス

ヘモグロビン尿とミオグロビン尿の鑑別

著者: 吉澤梨津好1 弓狩加恵1

所属機関: 1(財)倉敷中央病院臨床検査科

ページ範囲:P.264 - P.265

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はじめに

 ヘモグロビン(hemoglobin,Hb)尿とミオグロビン(myoglobin,Mb)尿はいずれも肉眼的に赤色を呈し,尿潜血反応は陽性となるが,尿潜血反応と尿中赤血球数の乖離を認める.両者は急性尿細管壊死から腎不全に陥ることがあるが,成分や原因疾患が異なるため迅速かつ的確に鑑別することが求められる.一般検査では両者の鑑別に硫酸アンモニウムによる塩析法(Blondheim塩析法)が用いられているが,当院ではその濾液で吸収曲線を描き判定している.

参考文献

1) 河合忠:尿検査.河合忠,玄番昭夫,屋形稔(編):異常値のでるメカニズム 第2版.医学書院,pp1-3,1996
2) 野崎司:尿潜血反応.臨床病理 臨時増刊特集 第107号 臨床検査Yearbook '98一般検査編:94-95,1998
3) 油野友二:尿検査室から考える病態推定プロトコル.臨床病理レビュー 特集第125号 尿検査教本 2003-2004:48-57,2003
4) 今井宣子:一般検査 肉眼的性状―色調,混濁.Medical Technology 別冊 新・カラーアトラス尿検査:15-21,2004
5) 今井宣子:一般検査 尿試験紙法以外の尿定性検査.Medical Technology 別冊 新・カラーアトラス尿検査:31-35,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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