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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻4号

2009年04月発行

文献概要

技術講座 生理

―臨床生理シリーズ・7―脳波検査―臨床編(成人)

著者: 高嶋浩一1 湯舟憲雄1 稲葉信夫1 尾本きよか1 河野幹彦1

所属機関: 1自治医科大学附属さいたま医療センター臨床検査部

ページ範囲:P.321 - P.330

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新しい知見

 昨今,救急医療のあり方について話題になっている.この10年間で救急車による搬送患者は約50%も増加しているという.これは高齢社会の進行が一つの原因である.特に65歳以上の患者が救急搬送の多くを占め,それらの高齢患者は意識障害を伴った例も少なくない.意識障害は主に脳神経系の異常に起因するが,全身状態が悪い場合でも引き起こされる.「神経救急1)」という用語があるように,意識障害の病態を把握するうえで画像診断をはじめとする各種の緊急検査が不可欠になっており,迅速な脳波検査の対応も求められている.

参考文献

1) 佐藤健一:神経救急における内科医の役割.内科 97:758-760,2006
2) 大熊輝雄:臨床脳波学,医学書院,1986
3) 太田富雄:意識障害重症度の評価法.Mebio 4:37-40,1987
4) 唐澤秀治:脳死判定における脳波検査の実際と注意点.救急医学 24:1773-1776,2000
5) 中村道彦,井上健:脳波のとり方とその読み方.臨床脳波 34:538-542,1992
6) 古和久幸:意識障害.臨床看護 16:1987-1990,1990
7) 中尾正和:プロポフォールの作用特性と代謝.臨床麻酔 26:1805-1814,2002
8) 萩平哲:脳波モニター.先端医療シリーズ33 麻酔科の新しい流れ.先端医療技術研究所,pp110-114,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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