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微生物検査における中間報告の利用法
著者: 福田砂織1
所属機関: 1天理よろづ相談所病院臨床病理部
ページ範囲:P.352 - P.353
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微生物検査は検体採取に始まり,同定検査および薬剤感受性試験などを行った後最終報告となる.今日ではさまざまな検査試薬,機器の開発によって同定検査は簡便化,迅速化が進んでいるが,通常は検体採取から最終報告までに3日間が必要である.さらに特殊な菌(嫌気性菌,真菌,抗酸菌)を目的とする場合はより多くの日数を要する.
微生物検査を的確かつ迅速に行って報告することは,抗菌薬投与期間の短縮と予後に大きく影響する.そこで,顕微鏡検査報告(中間報告)から薬剤感受性試験報告(最終報告)までの各段階で,何回か中間報告を行うことが望ましい.
当院では顕微鏡検査,分離培養検査などの各検査段階で,臨床サイドのニーズに沿った中間報告,迅速対応を取り入れており,本稿ではこれらを紹介する.
微生物検査は検体採取に始まり,同定検査および薬剤感受性試験などを行った後最終報告となる.今日ではさまざまな検査試薬,機器の開発によって同定検査は簡便化,迅速化が進んでいるが,通常は検体採取から最終報告までに3日間が必要である.さらに特殊な菌(嫌気性菌,真菌,抗酸菌)を目的とする場合はより多くの日数を要する.
微生物検査を的確かつ迅速に行って報告することは,抗菌薬投与期間の短縮と予後に大きく影響する.そこで,顕微鏡検査報告(中間報告)から薬剤感受性試験報告(最終報告)までの各段階で,何回か中間報告を行うことが望ましい.
当院では顕微鏡検査,分離培養検査などの各検査段階で,臨床サイドのニーズに沿った中間報告,迅速対応を取り入れており,本稿ではこれらを紹介する.
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