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―免疫染色のアーティファクト・2―染色時のアーティファクト
著者: 鴨志田伸吾1
所属機関: 1神戸大学大学院保健学研究科病態解析学領域
ページ範囲:P.385 - P.387
文献購入ページに移動はじめに
現代の免疫染色技術は,加熱処理を中心とした抗原性賦活化法や新しい高感度検出法の開発・進歩とともに発展してきた.パラフィン切片上で証明できる抗原物質が飛躍的に増えたことは確固たる事実であるが,最適なプロトコールで実施していれば検出できたであろう抗原物質が数多く眠っていることも否定しえない.
本稿では,免疫染色施行時に遭遇する代表的な落とし穴を紹介し,その原因および問題解決策について解説する.
現代の免疫染色技術は,加熱処理を中心とした抗原性賦活化法や新しい高感度検出法の開発・進歩とともに発展してきた.パラフィン切片上で証明できる抗原物質が飛躍的に増えたことは確固たる事実であるが,最適なプロトコールで実施していれば検出できたであろう抗原物質が数多く眠っていることも否定しえない.
本稿では,免疫染色施行時に遭遇する代表的な落とし穴を紹介し,その原因および問題解決策について解説する.
参考文献
1) 桑尾定仁:分子病理診断時代の免疫組織化学―あなたは固定をとりますか? それとも賦活化をとりますか?.日本組織細胞化学会(編):組織細胞化学2008.学際企画,pp149-163,2008
2) 鈴木舞,鴨志田伸吾:免疫染色の精度管理.検査と技術 36:263-266,2008
3) Rogakou EP, Nieves-Neira W, Boon C, et al:Initiation of DNA fragmentation during apoptosis induces phosphorylation of H2AX histone at serine 139. J Biol Chem 275:9390-9395,2000
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