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尿細胞診に出現する反応性尿細管上皮細胞の細胞学的特徴
著者: 大﨑博之12 羽場礼次2 平川栄一郎1
所属機関: 1香川県立保健医療大学臨床検査学科 2香川大学医学部附属病院病理部
ページ範囲:P.391 - P.393
文献購入ページに移動糸球体腎炎や急性尿細管壊死などでは,変性・脱落した尿細管上皮細胞を補うべく新規の尿細管上皮細胞が再生される(反応性尿細管上皮細胞).これら反応性尿細管上皮細胞は,他の臓器の再生性・反応性良性異型細胞と同様に異型を呈するため,尿細胞診に出現した場合には良悪の鑑別を要する.しかし,現時点において細胞診領域では反応性尿細管上皮細胞の細胞学的特徴についての研究報告に乏しく,十分な知見が得られていない.
そこで,われわれは腎生検によって病理組織学的診断の確定した糸球体腎炎40症例を対象に,同一患者の尿細胞診と腎生検組織標本を形態学的・免疫組織化学的に対比させ,尿中に出現する反応性尿細管上皮細胞の形態学的・免疫細胞化学的特徴について検討を行った1).
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