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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻5号

2009年05月発行

文献概要

技術講座 生理

―臨床生理検査シリーズ・8―脳波検査―臨床編(小児)

著者: 高嶋浩一1 湯舟憲雄1 稲葉信夫1 尾本きよか1 河野幹彦1

所属機関: 1自治医科大学附属さいたま医療センター臨床検査部

ページ範囲:P.409 - P.418

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新しい知見

 てんかんについて世界保健機関(World Health Organization,WHO)では“種々の原因によって起こる慢性の脳疾患で,大脳ニューロンの過剰な発射に起因する反復性の発作(てんかん発作)を主徴とし,これに種々の臨床症状および検査所見を伴うもの”と定義している.てんかんは幅広い年齢で発症するが,小児に多い疾患と言われている.てんかんの診断に脳波検査は不可欠であり,近年,電子工学の発展によってデジタル脳波計に付加されるようになったリフォーマット機能や脳波解析プログラムを用いて,臨床的により有用な情報を提供することができるようになった.

参考文献

1) 柳原一照:デジタル脳波計の基礎.日本臨床神経生理学会技術講習会テキスト 37:87-94,2002
2) 飯沼一宇:臨床脳波判読の実際.臨床脳波 48:752-759,2006
3) 浜野晋一郎:小児における脳波検査.医学検査 55:173-183,2006
4) 日本臨床神経生理学会臨床脳波検査基準改訂委員会:改訂臨床脳波検査基準2002.臨床神経生理学 31:221-242,2002
5) 大熊輝雄:脳波判読step by step.医学書院,1987
6) 橋本修治,原田譲:成人の臨床脳波判読の実際.臨床脳波 48:561-571,2006
7) 加藤元博:脳波判読のpitfall(1).臨床麻酔 43:454-462,2001
8) 飛松省三:脳波を楽しく読むためのミニガイド(2).臨床麻酔 46:731-742,2004
9) 高橋剛夫:脳波賦活法.臨床神経生理学 34:54-62,2006
10) 高嶋浩一:患者急変時の対応マニュアル 脳波検査.Medical Technology 26:123-126,1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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