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技術講座 病理
骨髄標本の染色性向上のコツ
著者: 小林博久1 定平吉都2
所属機関: 1川崎医科大学附属病院病理部 2川崎医科大学病理学教室1
ページ範囲:P.425 - P.429
文献購入ページに移動ハマースミス・プロトコル1):ロンドンのハマースミス(Hammersmith)病院で骨髄針生検材料の病理診断のために考案された処理法で,酢酸(acetic acid)-亜鉛(zinc)-ホルマリン(formalin)固定液(以下,AZF)で20~24時間固定後,グッディング(Gooding)とスチュワート(Stewart)の脱灰液(以下,GS)で6時間脱灰し,他組織と同様にパラフィン包埋を行い,1μmの薄切切片を作製する方法である.本法は形態保持が良好であるばかりでなく,免疫染色の抗原性やDNA解析,ISH(in situ hybridization)のための核酸の保持に優れている.
・AZF:塩化亜鉛12.5g,ホルマリン原液150ml,氷酢酸,7.5ml,蒸留水で1,000ml
・GS:10%蟻酸・5%ホルムアルデヒド
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