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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻5号

2009年05月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈遺伝子〉

アキュジーン®m-HCVによる高感度HCV-RNA定量法

著者: 中山妙1 前田豊1 鳩宿敏彦1

所属機関: 1株式会社ファルコバイオシステムズ 総合研究所検査二課

ページ範囲:P.456 - P.459

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はじめに

 C型肝炎ウイルス遺伝子検査(hepatitis C virus RNA,HCV-RNA)の測定はC型肝炎の診断,治療選択およびモニタリングに重要であり,これまで定性法と定量法(アンプリコアHCVなど)が併用されてきた.抗ウイルス療法によるHCV陰性化の判断には定性法を用い,ウイルス量の確認には2種類の定量法を使い分ける必要があった.また,高感度化とウイルス量の正確な定量が課題とされていた.

 これらの煩わしさや課題を解消するため,従来法よりも高感度で測定レンジが広く定量性に優れた測定法の登場が待たれていた.

 最近,リアルタイムポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction,PCR)法を原理として,従来法よりも高感度で測定レンジが広く,核酸の抽出・増幅・検出が自動化された新しいHCV-RNA定量法として「アキュジーン®m-HCV(以下,アキュジーン)」(アボットジャパン製)1)と『コバス®TaqMan®HCV「オート」(以下,TaqMan)』(ロシュ・ダイアグノスティックス製)2,3)が発売された.

 本稿では当施設で実施しているアキュジーンによる高感度HCV-RNA定量法の概要を紹介する.

参考文献

1) 松浦健太郎,田中靖人,高木和美,他:新規高感度HCV RNA定量法を用いたペグインターフェロン・リバビリン併用療法の治療効果予測.臨床病理 55:983-988,2007
2) 田原和子,出口松夫,中野卓,他:C型肝炎ウイルス(HCV)-RNA量測定におけるコバスTaqMan HCV「オート」の臨床的評価.日本臨床検査自動化学会会誌 32:245-252,2007
3) 豊田成司,狩野吉康,赤池淳,他:コバスTaqMan HCV「オート」によるC型慢性肝炎抗ウイルス療法時のウイルス動態と効果予測.肝臓 49:297-306,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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