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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻5号

2009年05月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈微生物〉

緑膿菌に対する院内感染対策

著者: 髙橋長一郎1 太田玲子1

所属機関: 1山形大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.464 - P.468

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はじめに

 緑膿菌は河川や湿り気のある場所を好んで生息する細菌で,土壌,野菜など植物にも分布しておりヒトの生活環境である流し台の隅や風呂場,水道の蛇口などにも生息している.緑膿菌は環境由来菌であるが,日和見病原菌としても重要である.

 緑膿菌の学名はPseudomonas aeruginosaであるが,この“aeruginosa”は銅が古くなると生ずる緑の色のことであると言われている.また,緑膿菌という和名は本菌の古い学名“Pseudomonas pyocyanea”の“pyocyanea”が緑色の意味であることに由来する.

参考文献

1) 厚生省保健医療局国立病院部政策医療課(監):院内感染対策の指針―MRSAと話題の感染症.第一法規,1998
2) 厚生省医療安全局安全対策課:院内感染対策サーベイランス実施マニュアル.pp131-133,2000
3) 荒川宜親:多剤耐性緑膿菌について.国立感染症研究所感染情報センター http://idsc.nih.go.sp/disease/MDRP/index.html
4) 荒川宜親:薬剤耐性遺伝子の検出;グラム陰性桿菌を中心に緑膿菌における多剤耐性の獲得状況とその機構.第38回緑膿菌感染症研究会技術講習会テキスト.pp97-100,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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