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コーヒーブレイク
心臓リハビリテーション
著者: 艶島淳也
所属機関:
ページ範囲:P.469 - P.469
文献購入ページに移動 「先生,俺は退院したら,若いときのように全国を旅して回りたいと思う」
「どうしてですか?」
「こうして心臓を患って,ベッドから向かいの山を見ていると,あの山の向こうには何があるんだろうって気になんです.若いときはよくこうして人生を考えたもんでした」
「そうですか」
Kさんは映画「男はつらいよ」の“フーテンの寅さん”を地で行くような患者さんだった.職業欄には建設業と書いていたが,お見舞いに来る方の雰囲気からもそれまでの生活が穏やかな生活でなかったことは想像できた.当時,心筋梗塞は一度罹患したら元どおりの生活には戻れないと思われていたが,それが面会の方から患者さんに伝わっているようだった.
「どうしてですか?」
「こうして心臓を患って,ベッドから向かいの山を見ていると,あの山の向こうには何があるんだろうって気になんです.若いときはよくこうして人生を考えたもんでした」
「そうですか」
Kさんは映画「男はつらいよ」の“フーテンの寅さん”を地で行くような患者さんだった.職業欄には建設業と書いていたが,お見舞いに来る方の雰囲気からもそれまでの生活が穏やかな生活でなかったことは想像できた.当時,心筋梗塞は一度罹患したら元どおりの生活には戻れないと思われていたが,それが面会の方から患者さんに伝わっているようだった.
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