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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻5号

2009年05月発行

文献概要

復習のページ

―免疫染色のアーティファクト・3―チェック時のアーティファクト

著者: 伊藤智雄1 柳田絵美衣1 山田寛1

所属機関: 1神戸大学医学部附属病院病理部

ページ範囲:P.472 - P.474

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はじめに

 免疫染色は現在の診断病理学にとって必須の手法となっていることは今更言うまでもない.しかし残念ながら,わが国ではその精度管理はいまだ不十分と言わざるを得ない.免疫染色の不良は時に患者の不利益に直結してしまうため,その品質管理は徹底して行う必要がある.

 品質管理の基本は結果の正しい評価と,そのフィードバックであり,日常的な染色結果の評価にほかならない.本稿では,正しい免疫染色の評価法と注意すべき点について述べる.今回は図1に実習として6例の免疫染色結果を載せたので,これをまずは自分の力で評価していただきたい.正しく評価できるであろうか.

参考文献

1) Chan JK, Wong CS, Ku WT, et al:Reflections on the use of controls in immunohistochemistry and proposal for application of a multitissue spring-roll control block. Ann Diagn Pathol 4:329-336,2000
2) 丸川活司:北海道大学病院病理部における免疫染色のプロトコールおよび精度管理.http://immuno.med.kobe-u.ac.jp/Pressure/HokudaiImmuno.shtml
3) Nakatani Y, Masudo K, Nozawa A, et al:Biotin-rich, optically clear nuclei express estrogen receptor-beta:tumors with morules may develop under the influence of estrogen and aberrant beta-catenin expression. Hum Pathol 35:869-874,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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