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血液ガス:サンプリングと測定の注意点
著者: 松尾収二1
所属機関: 1天理よろづ相談所病院臨床病理部
ページ範囲:P.644 - P.644
文献購入ページに移動■サンプリング時の注意点
1. 抗凝固剤として治療用ヘパリン溶液を用いた場合の誤差
抗凝固剤として治療用ヘパリン溶液をシリンジに吸って用いる場合,シリンジ先端の死腔分の希釈誤差が生じる.死腔は2ml用シリンジで0.13ml(6.5%),5ml用で0.18ml(3.6%)であり採血量が少ないほど希釈誤差は大きくなる.なお,治療用ヘパリンはNaおよびClの含量が多いもの(Na190mmol/l,Cl160mol/l)と少ないもの(Na90mmol/l,Cl70mmol/l)がある.ほかの成分は含まない.
1. 抗凝固剤として治療用ヘパリン溶液を用いた場合の誤差
抗凝固剤として治療用ヘパリン溶液をシリンジに吸って用いる場合,シリンジ先端の死腔分の希釈誤差が生じる.死腔は2ml用シリンジで0.13ml(6.5%),5ml用で0.18ml(3.6%)であり採血量が少ないほど希釈誤差は大きくなる.なお,治療用ヘパリンはNaおよびClの含量が多いもの(Na190mmol/l,Cl160mol/l)と少ないもの(Na90mmol/l,Cl70mmol/l)がある.ほかの成分は含まない.
参考文献
1) 福永壽晴:1 . 各種検査のピットフォール 1)血液ガス・電解質.緊急検査実践マニュアル:検体検査編.日本臨床検査自動化学会誌 32(Suppl1):27-32,2007
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