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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻8号

2009年08月発行

文献概要

技術講座 病理

神経内分泌腫瘍の細胞診

著者: 畠山重春1 和泉智子2 浅川一枝3 濱川真治4

所属機関: 1サイパソリサーチセンター 2サイパソリサーチセンター病理・細胞診 3日本医科大学附属病院病理部 4公立昭和病院臨床検査科

ページ範囲:P.719 - P.726

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新しい知見

 神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor,NET)は全身に分布する神経内分泌細胞から発生することが知られるようになり,稀な腫瘍ではなくなっている.例えば乳腺から発生するNETの頻度は5~9.4%である.なお,従来良性腫瘍と考えられてきたカルチノイド(carcinoid)も現在では悪性腫瘍に分類されている.NETの確定診断には免疫組織化学的染色が必須であり,クロモグラニンA,シナプトフィジン,CD56,神経特異エノラーゼ(neuron specific enolase,NSE)がその代表的マーカーである.

参考文献

1) 土屋眞一,秋山太,森谷卓也(編):乳腺病理カラーアトラス.文光堂,pp134-135,2008
2) 三浦妙太(監修),畠山重春(監修・編著):実践病理組織細胞診染色法カラー図鑑 第三版.近代出版,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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