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使い捨て手袋が生化学項目の測定に及ぼす影響
著者: 鷹取明美12 北舘克憲12 矢澤直行1 木村聡1
所属機関: 1昭和大学横浜市北部病院臨床検査部 2株式会社ビー・エム・エル
ページ範囲:P.769 - P.771
文献購入ページに移動院内感染を防御するため,医療施設では感染対策を実施している.検査室は感染者の検体を扱うため,とりわけ感染リスクが高い.感染防御を目的に,手袋の着用が必須とされるが1),手袋にはラテックスなど粉末をまぶしてある商品が少なくない.一方,装着した手袋と試料が接触する機会は,稀ながら経験するところである.
筆者らは日常の精度管理で,管理血清のCaが管理域を超える高値となり,経時的に上昇し続ける現象を経験した.不思議なことに,この現象は管理血清だけで起こっており,原因を調べたところ,管理血清にCaが混入したことが推測された.混入源を精査すると,検査に使用していたラテックス製の粉付き使い捨て手袋が強く疑われた.そこで使い捨て手袋に付着する粉末が,生化学検査に及ぼす影響について検討したところ,興味あるデータ2)を得たので紹介する.
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