文献詳細
文献概要
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あとがき
著者: 矢冨裕
所属機関:
ページ範囲:P.774 - P.774
文献購入ページに移動 現在,鬱陶しい梅雨の季節ですが,本号が皆様のお手元に届きます頃は,きっと夏の真っ盛りと思います.世の中のほうは,長らく続いております世界金融危機に発した経済不況により,閉塞感が漂ってきておりますが,今朝のニュースでは,景気を示す指標が回復傾向にあるとのことです.また,破綻したアメリカの某大自動車メーカーが,その破綻からわずか1か月で再建に向けて順調に推移しているとも報道されています.これまた,やはり,本8月号がお手元に届く頃には,さらに,良くなっていることを願うものです.これが回り回って,医療の世界,さらには,臨床検査の世界にも良い影響が出てくることを期待するものです.
本号では,いつもにもまして本格的な論文が満載されています.「病気のはなし」では,「家族性高コレステロール血症」が取り上げられています.この病気の最新の診断・治療を理解することは,遺伝性疾患としては頻度が高い本症の理解のみならず,メタボリック症候群や生活習慣病とは切り離せない脂質異常症の理解に大きな助けになると思います.「技術講座」では,Basedow病をはじめとする甲状腺疾患の診断に重要な甲状腺刺激ホルモンレセプター抗体,細胞診検査にとってもその理解が必須となりつつある神経内分泌腫瘍,さらには,造影超音波検査が注目されている腹部超音波検査が取り上げられています.生化学検査,病理検査,生理検査,それぞれの最新の知識をアップデートしていただけるものと考えております.ほかにも,読み応えがありかつ,役立つ記事が満載されています.
経済をはじめ,世の中の動向には浮き沈みがありますが,学問は発展する一方であり,絶え間ない勉学が必要です.ぜひ,本号をご熟読くださり,真夏のステップアップにお役立ていただけますことを念願しております.
本号では,いつもにもまして本格的な論文が満載されています.「病気のはなし」では,「家族性高コレステロール血症」が取り上げられています.この病気の最新の診断・治療を理解することは,遺伝性疾患としては頻度が高い本症の理解のみならず,メタボリック症候群や生活習慣病とは切り離せない脂質異常症の理解に大きな助けになると思います.「技術講座」では,Basedow病をはじめとする甲状腺疾患の診断に重要な甲状腺刺激ホルモンレセプター抗体,細胞診検査にとってもその理解が必須となりつつある神経内分泌腫瘍,さらには,造影超音波検査が注目されている腹部超音波検査が取り上げられています.生化学検査,病理検査,生理検査,それぞれの最新の知識をアップデートしていただけるものと考えております.ほかにも,読み応えがありかつ,役立つ記事が満載されています.
経済をはじめ,世の中の動向には浮き沈みがありますが,学問は発展する一方であり,絶え間ない勉学が必要です.ぜひ,本号をご熟読くださり,真夏のステップアップにお役立ていただけますことを念願しております.
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