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Laboratory Practice 〈病理〉
乳癌治療後の子宮内膜細胞診にみられる異型細胞
著者: 鈴木博1 岩崎秀昭2 堀内文男3
所属機関: 1千葉市立青葉病院臨床検査科 2千葉市立青葉病院産婦人科 3千葉大学医学部附属病院病理部
ページ範囲:P.830 - P.833
文献購入ページに移動近年,乳癌術後の補助化学療法として抗エストロゲン製剤のタモキシフェンが一般的に用いられ長期投与可能な薬剤としてその有用性が認められている.その一方でタモキシフェンの長期服用者に子宮内膜癌を含む増殖症病変が発生しやすいことが報告されている1,2).タモキシフェンは本来乳癌に対して抗エストロゲン作用を示すが,長期間投与することで子宮内膜に対して弱いエストロゲン様作用を示すといわれる3).しかしタモキシフェン投与後の内膜細胞診の報告はいずれも症例数が少なく,その細胞像は明らかになっていないのが現状である.今回タモキシフェン投与後の,子宮頸部,内膜の細胞の出現様式について検討した.
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