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文献詳細

雑誌文献

検査と技術37巻9号

2009年09月発行

文献概要

臨床医からの質問に答える

CK-MBの値が総CK値よりも大きいことがあるのはなぜか?

著者: 金光房江1

所属機関: 1財団法人倉敷中央病院臨床検査科

ページ範囲:P.849 - P.853

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はじめに

 当院では免疫阻害法でクレアチンキナーゼ(creatine kinase,CK.EC2.7.3.2)-MBを測定しているが,しばしばCK-MBが総CK活性の25%以上になる偽高値例に遭遇する.近年では,CK-MBが総CK活性以上に上昇している逆転例が珍しくない.このような傾向は当院のみとは思われず,逆転の原因と具体例からみた意義について述べる.

参考文献

1) Tsung SH:Creatine kinase isoenzyme patterns in human tissue obtained at surgery. Clin Chem 22:173-175,1976
2) 高木康,安原努,五味邦英:クレアチンキナーゼ(CK).臨床病理レビュー特集 116:52-61,2001
3) Kanemitsu F, Kawanishi I, Mizushima J, et al:Mitochondrial creatine kinase as a tumor-associated marker. Clin Chim Acta 138:175-183,1984
4) アキュラスオート CK-MB MtOTMパンフレット
5) 星野忠:CK-MB測定における課題解決への第一歩 抗ミトコンドリア―CK活性阻害抗体を組み込んだ,新規CK-MB活性測定試薬の開発経緯と試薬性能について.臨床化学 37(補冊1):171-172,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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