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唾液腺細胞診断の留意点
著者: 樋口佳代子1
所属機関: 1慈泉会相澤病院臨床検査センター病理科
ページ範囲:P.38 - P.39
文献購入ページに移動■ギムザ染色の有用性
唾液腺腫瘍は大きく二種類に分けられ,腫瘍成分として筋上皮・基底細胞を含み腫瘍間質にギムザ染色で異染性を示す粘液や基底膜成分を伴うものとそうでないものがある.前者には最も頻度の高い多形腺腫のほか,基底細胞腺腫・腺癌,筋上皮腫・悪性筋上皮腫,上皮筋上皮癌,腺様嚢胞癌などが含まれる.唾液腺腫瘍の細胞診断は実際には多形腺腫か否かを判断することからはじまるといっても過言ではない(図1).そのためにはギムザ染色が大変有用である.
唾液腺腫瘍は大きく二種類に分けられ,腫瘍成分として筋上皮・基底細胞を含み腫瘍間質にギムザ染色で異染性を示す粘液や基底膜成分を伴うものとそうでないものがある.前者には最も頻度の高い多形腺腫のほか,基底細胞腺腫・腺癌,筋上皮腫・悪性筋上皮腫,上皮筋上皮癌,腺様嚢胞癌などが含まれる.唾液腺腫瘍の細胞診断は実際には多形腺腫か否かを判断することからはじまるといっても過言ではない(図1).そのためにはギムザ染色が大変有用である.
参考文献
1) 日本唾液腺学会(編):唾液腺腫瘍アトラス.金原出版株式会社,2005
2) Odile D, Saad B, Matthew H:Parotid gland fine-needle aspiration cytology:an approach to differential diagnosis. Diagn Cytopathol 35:47-56,2007
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