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文献詳細

雑誌文献

検査と技術38巻1号

2010年01月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈生理〉

―症例から学ぶ呼吸機能検査①―換気機能障害―COPD

著者: 原永修作1 藤田次郎1

所属機関: 1琉球大学大学院医学研究科感染病態制御学講座分子病態感染症学分野(第一内科)

ページ範囲:P.46 - P.48

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はじめに

 慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease,COPD)は,主に喫煙や大気汚染の有害粒子の吸入によって生じた炎症反応に基づく肺胞の破壊や気道の障害のため閉塞性換気障害を生じる疾患である.COPDの診断におけるゴールドスタンダードはスパイロメトリーであり,その結果に基づいて得られた重症度に合わせた治療が必要となる.

 本稿ではCOPDの診断および,重症度判定に用いられる呼吸機能検査の評価に関して実際の症例を通して解説する.

参考文献

1) 日本呼吸器学会肺整理専門委員会(編):呼吸機能検査ガイドライン-スパイロメトリー,フローボリューム曲線,肺拡散能.メディカルレビュー社,2004
2) 日本呼吸器学会COPDガイドライン第2版作成委員会:COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン,第2版.メディカルレビュー社,2004
3) Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease. Global strategy for the diagnosis management and prevention of chronic pulmonary disease. Updated 2008 available at www.goldcopd.com
4) 相澤久道,工藤翔二:「肺年齢」を用いたCOPDの啓発.Prog Med 27:2418-2423,2007
5) 日本呼吸器学会肺生理専門委員会:日本人のスパイログラムと動脈血ガス分圧基準値.日本呼吸器学会,2001 (http://www.jrs.or.jp/quicklink/glsm/guideline/nopass_pdf/spirogram.pdf)
6) Tashkin DP, Celli B, Decream M, et al:Bronchodilator responsiveness in patients with COPD. Eur Respir J 31:742-750,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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