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文献詳細

雑誌文献

検査と技術38巻1号

2010年01月発行

文献概要

トピックス

自動血球分析装置を用いた脳脊髄液や体腔液の検査

著者: 久野豊1 竹村浩之1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属順天堂医院臨床検査部

ページ範囲:P.71 - P.73

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はじめに

 脳脊髄液(以下,髄液)や体腔液の細胞数算定は,従来から計算盤を用いた目視法で行われてきた.しかし,操作手技が煩雑なため迅速性に欠け,宿日直時においては臨床検査技師の経験や習熟度によって測定値に差を生じることがある.また,施設間で細胞数の単位や分類方法が異なっていることも指摘されてきた.そこで近年,これらの問題点を解決するために自動血球分析装置を用いた測定が行われている1,2).本稿では,細胞数算定が可能な多項目自動血球分析装置XE-5000(シスメックス社,以下:XE-5000)と全自動血液学検査装置アドヴィア2120i(シーメンス社,以下:ADVIA2120i)を紹介し,当院検査部で検討したXE-5000の性能評価について述べる.

参考文献

1) 奈良豊,鏡美紀,伊藤友彦,他:自動血球計数装置ADVIA120-CSF ASSAY(髄液細胞測定)の検討.医学と薬学 50:849-855,2003
2) 秋葉俊一,山田巻弘,有賀仁美:自動血球測定装置による髄液細胞分画検査―ADVIA120/2120によるCSF ASSAY.臨床検査 49:393-400,2005
3) 日本臨床衛生検査技師会髄液検査法編集ワーキンググループ:髄液検査法2002.日本臨床衛生検査技師会,2002
4) 澤田朝寛,森本愛,川畑貞美,他:血球分析装置ADVIA120による脳脊髄液細胞算定の基礎的検討.日本検査血液学会雑誌 6:208-217,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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