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増刊号 免疫反応と臨床検査2010 I 総論―免疫反応の基礎 B 検査法
1 最新のイムノアッセイ
著者: 前川真人1
所属機関: 1浜松医科大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.757 - P.761
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イムノアッセイ(immunoassay,免疫測定法)は多くの病態のバイオマーカーを定量測定する方法として非常に有用であり,ますます進化をとげてきている測定法であるといえる.現在のイムノアッセイ法にさらに必要な条件として,精確性,迅速性,簡便性,高感度,微量検体,経済性,新規測定原理,多項目同時測定,測定値の標準化が挙げられる(図1).本稿ではそれぞれ新しい特徴のあるイムノアッセイを紹介する.
イムノアッセイ(immunoassay,免疫測定法)は多くの病態のバイオマーカーを定量測定する方法として非常に有用であり,ますます進化をとげてきている測定法であるといえる.現在のイムノアッセイ法にさらに必要な条件として,精確性,迅速性,簡便性,高感度,微量検体,経済性,新規測定原理,多項目同時測定,測定値の標準化が挙げられる(図1).本稿ではそれぞれ新しい特徴のあるイムノアッセイを紹介する.
参考文献
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2) 大坪拓真,山口勲,黒澤竜雄,他:全自動マイクロチップ電気泳動システムの開発.臨床病理57:1045-1051,2009
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