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増刊号 免疫反応と臨床検査2010 IV 感染症 B 各種感染症の免疫学的検査法
3 中枢神経系細菌感染症
著者: 及川純子1 石和田稔彦2
所属機関: 1帝京大学ちば総合医療センター小児科 2千葉大学大学院医学研究院小児病態学
ページ範囲:P.881 - P.883
文献購入ページに移動中枢神経系細菌感染症は多岐にわたるが,そのなかでも代表的な疾患として細菌性髄膜炎が挙げられる.細菌性髄膜炎は感染症のなかでも最も重篤なものの一つであり,早期の的確な診断,治療開始が予後を左右する.細菌性髄膜炎を疑ったら可能な限り速やかに髄液検査を施行する.確定診断は髄液の培養検査結果によるが,結果が出るまでに数日を要するため,結果を待たずに治療を開始する必要がある.起因菌を推定するために,髄液のグラム染色や抗原検査を行うことが早期の診断と適切な治療開始に有用である.
本稿では,細菌性髄膜炎の免疫学的検査法として,迅速抗原検査について概説する.
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