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CD分類とは
著者: 池本敏行1
所属機関: 1大阪医科大学附属病院中央検査部
ページ範囲:P.777 - P.777
文献購入ページに移動 CD(cluster of differentiation)分類は,細胞表面や細胞内抗原(分子)に対するモノクローナル抗体を反応特異性に基づいて国際的に分類整理したもので,同じCD番号が付いたモノクローナル抗体ならば同じ分子を認識する.したがってCD抗体を用いて造血器腫瘍細胞の表面マーカー解析を行えば,細胞系列や分化成熟段階について世界共通の理解が得られる.しかし,同じCD番号に属するモノクローナル抗体であっても,抗体産生細胞株(クローン)によって認識する抗原決定基は異なっている.また,同じ抗体であっても標識物の違いによって検出感度が異なるため,表面マーカー解析結果に差が生じることがある.CD分類は当初,モノクローナル抗体の分類法であったが,現在ではモノクローナル抗体が認識する分子の名称としても用いられ,CD363まで決定されている.
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