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文献詳細

雑誌文献

検査と技術38巻11号

2010年10月発行

技術講座 免疫血清

血清蛋白電気泳動

著者: 芝紀代子1

所属機関: 1文京学院大学・大学院保健医療科学研究科

ページ範囲:P.1059 - P.1063

文献概要

新しい知見

 血清蛋白分画検査に長きにわたって使用されてきたセパラックス-SP膜(富士フイルム)が製造中止になり,その後の製造をアドバンテック東洋に事業移管することが2005年秋に決まった.従来のセパラックス-SP膜と同等性能を有するセルロースアセテート膜(セア膜)を製造するため,処方技術が開示され,アドバンテック東洋にて製造を行い,誕生したのがセレカ(R)-VSPである.新しいセア膜の性能評価は日本電気泳動学会に依頼され,前川,芝らが中心となった検討委員会によって行われた.2007年秋ごろからセレカ(R)-VSPの市場導入が開始されている1)

参考文献

1) 前川真人:タンパク分画用の新規セルロースアセテート膜・セレカ-VSPの性能評価.生物物理化学 51:99-1452,2007
2) 芝紀代子:目で見る電気泳動法1 セルロースアセテート膜.医歯薬出版,1988
3) 芝紀代子:血清タンパク分画.日本臨床検査学教育協議会(監修),大西英文,狩野元成(編):臨床検査学実習シリーズ 臨床化学検査学実習書.医歯薬出版,pp51-55,2008
4) 大竹和子,大竹皓子,深田比呂子,他:タンパク分画用の新規セルロースアセテート膜,セレカ-VSPの性能評価―自動電気泳動装置「AES630」による分析―.生物物理化学 51:129-133,2007
-VSP.アドバンテック東洋,2007
6) 芝紀代子(編):臨床検査技師 先手必勝! 弱点克服 完全ガイド.メジカルビュー,2010
7) 金井泉,金井正光:臨床検査法提要(第31版).金原出版,1998
8) 河合忠:血漿蛋白.医学書院,1969

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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