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役に立つ免疫組織化学●免疫組織化学で注目すべき抗体
子宮頸癌とp16
著者: 橋爪茜1 石和久1 佐伯春美1 喜納勝成1 古谷津純一1 鈴木不二彦1
所属機関: 1順天堂大学医学部附属浦安病院検査科
ページ範囲:P.1078 - P.1080
文献購入ページに移動子宮頸癌は先進国では減少傾向にあるが,全世界の女性の癌の発生率では2番目に高い.わが国でも死因の上位に挙げられ,20~30歳代の女性においては乳癌に匹敵する高い罹患率・死亡率を示している.現在,疫学的および分子生物学的研究では,ヒトパピローマウイルス(human papillomavirus,HPV)が癌化機構で最も重要な因子であることが知られている.しかし,HPV感染後のメカニズムおよび癌発症に至る進展機序は,いまだ十分解明されていない.
本稿では最も頻度の高い扁平上皮癌とp16の関連について述べる.
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