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文献概要
Laboratory Practice 〈生化学〉
薬物中毒検査
著者: 間瀬浩安1
所属機関: 1東海大学医学部付属病院臨床検査技術科
ページ範囲:P.1085 - P.1088
文献購入ページに移動近年は同僚,上司,恋人や友人などの対人関係の悩み,就職難などストレスにより心の病を発症し精神科,心療内科やメンタルクリニックを受診する人が増えてきている.それらの患者は衝動的に病院で処方された薬や市販薬を一度に数十錠服薬することがある.またガーデニングの流行からホームセンターなどでは農薬が簡単に購入可能となり,それらを服毒してしまうこともある.薬・毒物を過量服用した場合のほとんどは,意識状態が悪くなった状態で家族や知人などに発見され救急センターへ搬送されることが多い.意識状態が悪い患者本人から服薬した薬や毒物の内容を聞き出すことは難しく,周囲の状況や発見者の申告に頼ることが多い.このようなときに処置・治療方針の決定上,服薬の種類や血中濃度を知ることは非常に有用である.そこで今回は薬物分析の注意点,精密検査および血中濃度経時変化などについて紹介する.
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