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文献詳細

雑誌文献

検査と技術38巻12号

2010年11月発行

文献概要

Laboratory Practice 〈生化学〉

検量線の信頼性評価

著者: 北村弘文1 亀子光明1

所属機関: 1長野市民病院診療技術部

ページ範囲:P.1168 - P.1171

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はじめに

 臨床化学分析における日常検査値の信頼性に関係する要因には,試料の採取条件,保存性,分析の正確度,精密度にかかわる測定原理,校正条件,干渉物質の影響などが挙げられる.したがって,適正な条件で試料を採取し,分析に至るまで安定な条件を保ち,干渉物質の影響のない精確な分析法を選択し,適切な校正条件にて測定することにより,信頼性の高い検査値を得ることができる.

 これらの要因の評価指標として,各測定項目の個体間・個体内生理的変動幅,測定方法の日内・日間精密度,さらに校正にかかわる不確かさや検量用標準物質の不確かさなどが用いられる.そこで,表題に関する用語,検量の種類,校正による不確かさの推定について述べる.

参考文献

1) 細萱茂実:臨床検査値の標準化の実際.臨床検査 46:833-841,2002
2) 奥野忠一,久米均,芳賀敏郎,他:多変量解析法(改訂版).日科技連,pp25-90,1983
3) 細萱茂実,桑克彦,濱崎直孝:臨床検査における測定の不確かさ・ケース別推定法.臨床化学 34:40-46,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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