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文献詳細

雑誌文献

検査と技術38巻2号

2010年02月発行

文献概要

オピニオン

ヘルスケアにおける統計学の活用

著者: 細萱茂実1

所属機関: 1香川県立保健医療大学教養部

ページ範囲:P.86 - P.86

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 わが国は世界一の長寿国となり,健康維持や予防医学が重要なテーマとなっている.情報技術やコミュニケーション技術が発達し普及した今日,健康診断情報はじめさまざまな医療関連情報がデジタルデータとして保存され,巨大なデータベースの構築が現実となってきた.政府が検討を進めている日本版EHR(Electronic Health Record)は,地域の医療関連連携ネットワークを利用し,個人の医療・健康情報の共有化を図る取り組みであり,個人の生涯にわたる保健医療サービスの情報基盤となることが期待されている.医療情報データベースを有効に活用することの重要性は,疾病の診断や治療を目的とした場合に限った話ではなく,健康管理や疾病予防においてもまったく同じである.

 そこで扱われる医療情報は,信頼性が高く科学的根拠のある情報(エビデンス)である必要がある.エビデンスに基づく医療(evidence-based medicine,EBM)の考え方は,あらゆる分野に広がっている.“evidence-based nursing”,“evidence-based nutrition”,“evidence-based laboratory medicine”,また“evidence-based health care”などの言葉が用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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