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文献詳細

雑誌文献

検査と技術38巻2号

2010年02月発行

文献概要

技術講座 病理

―シリーズ:穿刺細胞診の手技と読み方―5.肺の穿刺細胞診

著者: 川本雅司1 中澤賢2 田島廣之2 小泉潔3

所属機関: 1日本医科大学付属病院病理部 2日本医科大学付属病院放射線科 3日本医科大学付属病院呼吸器外科

ページ範囲:P.87 - P.91

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新しい知見

 気管支腔内超音波断層法(endobronchial ultrasonography,EBUS)とは,超音波プローブが装着された気管支鏡による気道壁内外のリアルタイム画像検査である.経気管・気管支穿刺細胞診では,今までは気管支鏡による粘膜側内腔のみの観察と解剖学的位置をたよりに,気管・気管支外にある病変を推定して盲目的に穿刺していたが(例えば,気管分岐部リンパ節への転移の有無の検査),EBUSにより,病変を描出し穿刺できるようになった.このようなEBUS下穿刺をEBUS-TBNA(EBUS guided transbronchial needle aspiration)と呼ぶ.

参考文献

1) 前田昭太郎,細根勝,片山博徳,他:穿刺材料の塗沫法とそれらが細胞診に与える影響.病理と臨床 23:611-614,2005
2) Tanaka T, Nagai Y, Miyazawa H, et al:Reliability of the peptide nucleic acid-locked nucleic acid polymerase chain reaction clamp-based test for epidermal growth factor receptor mutations integrated into the clinical practice for non-small cell lung cancers. Cancer sci 98:246-252,2007
3) 越川卓:穿刺吸引細胞診におけるPapanicolaou染色以外の染色法とその有用性.病理と臨床 23:615-621,2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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