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Laboratory Practice 〈生理〉
―症例から学ぶ呼吸機能評価④―拘束性換気機能障害―間質性肺炎以外の疾患
著者: 屋良さとみ1 藤田次郎1
所属機関: 1琉球大学大学院医学研究科感染病態制御学講座分子病態感染症学分野(第一内科)
ページ範囲:P.228 - P.231
文献購入ページに移動換気・呼吸機能障害は拘束性と閉塞性とに分類される.拘束性換気機能障害とは,肺容量(lung volume)の減少を特徴とする一連の疾患の総称で,呼吸生理学的には気流閉塞や気道抵抗上昇を伴わない全肺気量(total lung capacity,TLC)・肺活量(vital capacity,VC)・残気量(residual volume,RV)などの低下で特徴づけられる1).スパイログラムでは肺活量が減少(%VC<80%)かつ1秒率が正常〔FEV1(forced expiratory volume in one second)/FVC(forced vital capacity)%>70%〕である一群を指す.拘束性障害の最も一般的で主たる疾患は間質性肺炎である.間質性肺炎に関しては,本シリーズ③「拘束性換気機能障害―間質性肺炎」(224頁)にて詳細に述べられている.本稿では間質性肺炎以外の拘束性換気機能障害を示す疾患に関して症例を提示しながら概説する.
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