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文献詳細

雑誌文献

検査と技術38巻4号

2010年04月発行

文献概要

疾患と検査値の推移

新生児黄疸

著者: 佐々木寛1 板橋家頭夫1

所属機関: 1昭和大学医学部小児科学教室

ページ範囲:P.270 - P.274

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はじめに

 黄疸とはビリルビン(bilirubin)により皮膚が黄染する病態である.程度の差はあるにせよすべての新生児において認められる.そのほとんどは生理的なものであり自然に軽快するが,なかには適切な治療が必要な黄疸も存在し,治療が遅れることにより核黄疸という重大な後遺症を残すこともある.そのため,治療が必要な黄疸は常に基礎疾患の存在を考慮し対処する必要がある.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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