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臨床医からの質問に答える
尿試験紙法による慢性腎臓病診断の可能性
著者: 星雅人1 小林沙織1
所属機関: 1岐阜大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.304 - P.305
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近年,慢性腎臓病(chronic kidney disease,CKD)は,増加傾向にある末期腎不全の予備軍として注目されている.CKDは蛋白尿または推定糸球体濾過量(estimated glomerular filtration rate,eGFR)で診断でき,eGFRによって病期(1~5期)が分類される1).わが国では,検診,診療検査などで広く尿定性検査が行われており,自覚症状に乏しいCKD早期発見に貢献している.特に重要なのは尿蛋白検査であり,尿蛋白陽性者では,透析移行率が高く,早期発見・治療が望まれる.
近年,慢性腎臓病(chronic kidney disease,CKD)は,増加傾向にある末期腎不全の予備軍として注目されている.CKDは蛋白尿または推定糸球体濾過量(estimated glomerular filtration rate,eGFR)で診断でき,eGFRによって病期(1~5期)が分類される1).わが国では,検診,診療検査などで広く尿定性検査が行われており,自覚症状に乏しいCKD早期発見に貢献している.特に重要なのは尿蛋白検査であり,尿蛋白陽性者では,透析移行率が高く,早期発見・治療が望まれる.
参考文献
1) 日本腎臓学会(編):CKD診療ガイド.東京医学社,2007
2) 森下義幸,草野英二,海野鉄男,他:新しい尿検査試験紙を用いた蛋白/クレアチニン比の臨床的有用性の検討.日本腎臓学会誌 46:59-65,2004
3) 小林沙織,星雅人,清島満,他:CKD(慢性腎臓病)における尿蛋白/クレアチニン比と尿沈渣の有用性.臨床病理 57:213-220,2009
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