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文献詳細

雑誌文献

検査と技術38巻5号

2010年05月発行

文献概要

技術講座 生理

―ステップアップのための画像診断入門・3―腹部領域のCT診断

著者: 磯田裕義1 有園茂樹1 嶋田功太郎1 柴田登志也1 富樫かおり1

所属機関: 1京都大学放射線医学講座画像診断学・核医学

ページ範囲:P.325 - P.328

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新しい知見

 マルチスライスCTとは,X線管球の対角にある検出器を体軸方向に複数並べたCTである.最近では256列以上の検出器列を有するマルチスライスCTも登場している.検出器が一つであるシングルスライスCTと比較して,単位時間当たりに撮像できる範囲が拡大できること,同一範囲を撮像する際には撮像時間が短縮できること,体軸方向の空間分解能が向上すること,従来と同等の画像を得る場合では被曝線量が低減できることが利点である.マルチスライスCTでは,3次元再構成画像の画質向上が著しく,臨床的有用性が高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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