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糸球体濾過値と尿中アルブミンによる末期腎不全の予測
著者: 永井恵1 山縣邦弘1
所属機関: 1筑波大学大学院人間総合科学研究科腎臓病態医学分野
ページ範囲:P.380 - P.381
文献購入ページに移動透析や移植を必要とする末期慢性腎不全(end-stage kidney disease,ESKD)患者数は世界中で顕著に増加しており,1990~2010年の20年間でわが国の透析患者数は10.3万人から30万人,世界では43万人から210万人と,実に5倍に増えると予想されている.ESKD患者では心血管病の合併が多いことが古くから事実として知られていたが,糸球体濾過値(glomerular filtration rate,GFR)の軽度低下や尿蛋白を認める,いわゆる慢性腎臓病(chronic kidney disease, CKD)が心血管イベントのリスクでもある事実が広く知れわたってきた.本稿では,ESKDの予測因子としてGFRと尿蛋白あるいは尿中アルブミンの重要性について概説する.
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