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文献詳細

雑誌文献

検査と技術38巻6号

2010年06月発行

文献概要

技術講座 生化学

―ホルモンの測定シリーズ・15 性腺系:2―テストステロン

著者: 伊藤直樹1 小林皇1

所属機関: 1NTT東日本札幌病院泌尿器科・鏡視下手術センタ

ページ範囲:P.403 - P.406

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新しい知見

 男性において,血中テストステロン(testosterone)値が低下している群では正常群に比して死亡率(全死亡率,癌死亡率,心血管系疾患死亡率)が高いことが明らかとされた.また,メタボリックシンドローム症例では血中テストステロン値が低下していること,逆に血中テストステロン値が低い群ではメタボリックシンドロームになりやすいことも疫学的研究から報告されている.今後,血中テストステロンは男性における健康のマーカーとして注目される可能性がある.

参考文献

1) 日本アイソトープ協会医学・薬学部会インビトロテスト専門委員会,イムノアッセイ研究会:第30回イムノアッセイ検査全国コントロールサーベイ成績報告要旨(2008年).RADIOISOTOPES 58:655-708,2009
2) 岩本晃明,柳瀬敏彦,高栄哲,他:日本人成人男子の総テストステロン,遊離テストステロンの基準値の設定.日泌尿会誌 95:751-760,2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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