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文献詳細

雑誌文献

検査と技術38巻6号

2010年06月発行

Laboratory Practice 〈微生物〉

予防接種

著者: 日野治子1

所属機関: 1関東中央病院皮膚科

ページ範囲:P.441 - P.445

文献概要

予防接種の必要性

 予防接種は感染症の発症と周囲への蔓延を防ぐために行われるが,近年では先天奇形を予防するために,妊娠前にあらかじめ抗体を獲得するなどの目的でも行われる.

 予防接種を法令化した予防接種法は,現時点では表1,2のように施行されている.義務接種がなくなり,勧奨接種が行われている.勧奨接種とは,個人の健康のために,国が接種を勧め,国民は接種を受けるように努力するというものである.勧奨接種になったことで,罰則規定がなくなり,集団接種から個別接種へ変更された.さらに副反応などの被害が発生した場合は迅速な救済がなされるようにもなった.しかし,一方で,副反応を恐れ,接種を受けたくない・受けさせたくない群の出現も決して少なくない.あらゆる機会に予防接種の重要性を呼び掛けて,広めていく必要がある.

参考文献

1) 岡部信彦,多屋馨子:予防接種に関するQ&A集,平成21年改訂.細菌製剤協会,2009
2) 加藤達夫:「予防接種ガイドライン」主な改正点に関して.小児科臨床 61:2115-2134,2008
3) 予防接種ガイドライン等検討委員会(監修):予防接種ガイドライン(2008年3月改訂版).(財)予防接種リサーチセンター,2008
4) 日野治子:知っておくべき予防接種の知識.皮膚病診療 31(増刊):85-88,2009
5) 駒瀬勝啓:日本の麻疹・風疹の現状と問題点.総合臨牀 59:435-439,2010
6) 薗部友良:海外渡航前予防接種と帰国後の予防接種.小児科 47:143-153,2006

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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